Webの仕事とはWebの広告関連の仕事とこの記事では定義します。
未経験でWebの広告関連の仕事(Webデザイナー)に就業した結果どうなるのかを書いて行きます。
書いたのは2020年くらいですが、アフィリエイトをやってみようと意気込んでこの記事を書きました。
ただ、アフィリリンク切れになってたので、アフィ成分を抜いたバージョンにリライトしました。
スクールのオススメが出てきたらリライトのし忘れなので、スクールが出てきたら無視してください。
内容はWebデザイナー時代のノンフィクション記事です。それではどうぞ。(2025年7月9日)
この記事の対象者下記に該当する方です。
- 芸大ではないし、デザインスキルもないけどWebの仕事に就きたい人
- Webのデザインやツールとかあまり使えないけど未経験でWeb会社に入りたい人
Web未経験で入れてくれた会社はどんな会社だったのか、Web未経験でWebの仕事に就いた結果どうだったのか、今の自分だったらどうするのかというところについて書いて行きます。
- 1. Web制作技術が全くない状態の未経験なのになぜ応募したのか
- 2. Web制作に関われる仕事に未経験なのに採用された理由の推察
- 3. Web未経験でWeb制作すると辛いよ
- 4. Web未経験は業務未経験にしといた方が良いよ!
- 5. Web未経験でシステム会社に入るとどうなるのか
- 5.1. Web未経験で就業させて貰ったシステム会社に語った志望動機
- 5.2. Web未経験で就業させて貰ったシステム会社で働いた感想
- 6. Web未経験で出版会社に入るとどうなるのか
- 6.1. Web未経験で就業させて貰った出版会社に語った志望動機
- 6.2. Web未経験で就業させて貰った出版会社で働いた感想
- 7. Web未経験で、コンテンツ運営会社に入るとどうなるのか
- 7.1. Web未経験で就業させて貰ったコンテンツ運営会社に語った志望動機
- 7.2. 実務経験でWeb未経験者に奇跡が訪れる
- 7.3. Web未経験者がようやく就職できたWeb会社での苦難
- 7.4. Web未経験者が未経験者ではなくなる時
- 8. Web未経験よりも、実務未経験で居る方が近道ができる
Web制作技術が全くない状態の未経験なのになぜ応募したのか
学生の頃からデザイナー職をやりたい思いが諦めきれず、営業職に身が入らなかったため、Web制作に関われる会社にデザイナー職として受けようと思いました。
Web制作に関われる仕事に未経験なのに採用された理由の推察
これは今は40オーバーなので断言できちゃいますが、当時は23歳だったので、「若さ」がありました。
若いだけで採用されるように、面接に挑む際、なるべく意気込みが語れるよう台本は脚色しました。
ぶっちゃけ相手に刺さる「志望動機がシッカリ言えれば、面接官がアイスブレイクしてくれる?」というこの手応えを得て、以降ずっと面接や営業の際にこの手応えを頼りにしています。
大体30社くらい受けるましたが、志望動機が相手に刺さらないと、あまり楽しい面接にはならなかったです。志望動機が相手に刺さると、会話が弾み手ごたえが感じられる面接になりました。
受かるかどうかは別の話ですが。ちなみに今でも案件面談することもありますが、対話するのは好きな方です。
- Web未経験で制作関連職受かりたいのであれば若さがあると強い
- 志望動機を熱意もって伝える
Web未経験でWeb制作すると辛いよ

Web未経験でWeb制作の仕事に就業するまでは気合があればできると思いますが、何か依頼されても知見が全くないので、調べるにも調べようがなくて、何をするにも時間がかかって帰るのが遅くなるだけでなく、他の人にも迷惑をかけます。会社の標準レベルに3ヶ月以内に達しないと会社から解雇される(個人の経験です)ので、入社した後は物凄く努力が必要だと思われます。そして、努力して実力が皆の水準にたどり着いても、(こいつできなかったな〜。育ててやったの俺だしな〜)みたいな先入観があるので、そこで評価を獲得するのは難しいでしょう。ただ、難しいからと言って得られないわけではありません。そこを攻略するゲームもそれはそれで楽しいですが、あんまり昔の自分には向いていませんでした。
- 努力しても努力しても評価が得られない
- 皆が冷たい
- 業務ができない時期は帰る時間が物凄い遅い
※最低限の仕事ができなかった時期の自分の話です。
Web未経験は業務未経験にしといた方が良いよ!
最低限のWebデザイン専門技術を身に着けた状態で入社する方が良いと思います。最低限のWebデザイン専門技術とは何かというと、下記になります。
- コーディング技術の習得(HTML/CSS/レスポンシブ対応)
- デザイン基礎理論の理解
- バナー作成方法の理解(このデザイン参考にバナー作ってと言われて作れるくらい)
このくらい覚えておけば、爪はじきにされることはないと思います。ただ、継続的に努力した経験がない人が独学でやろうとすると私のように出足で物凄い苦労しますが、妻もWebデザイナーをやっており、スクールに通っていた結果、昔の最低基準を満たしていたので、業務量は大変だったようですが、私の先ほど挙げた辛い目にあうことは無かったようです。というわけで、知識がないとちょっと辛いお仕事です。
2025年現在ってどうなんだろう。これと、UXやUIの独自の見解とか語れるとウケそう。あとReactとかTailwindとかSyledComponentとか知ってれば有難がられそう。
- 最低限の知識が身についた状態で会社に入るので他の人に多大な迷惑をかけない点
- 業務についていける状態で会社の仕事に参加できる点
- デザインスクールのコネで就職先、案件の紹介をしてもらえる点
- 同じ目標を志す仲間ができる点
※ハロワで見つけた良く知らない会社に就職しなくてもよくなります。
アフィゾーンだったとこですが、まぁスクールに行く行かないは別として、勉強会に出て顔売って就職するってルートもあるんだなーと思いました。
割とCompassとかで無料の勉強会開催されてるからチェックして見に行くのも良いかもですですね〜。Zoomとかで今出席できますし。
以上、Web会社に未経験で入社するとどうなるのかについて語ってきました。
これ以降は、実際働いた会社はどんな会社だったのかを語っていきます。
Web未経験でシステム会社に入るとどうなるのか

従業員 | 50名 |
社内常駐 | 15名 |
収益源 | SES、自社プロダクト(製品)、Web制作 |
業務 | ディレクション、制作 |
保険 | 社会保険 |
手取り給与 | 14万円 |
月の平均稼働 (普通160時間です) | 300時間 |
就業期間 | 3ヶ月 |
リーマンショック直後に入社した会社がこの会社でした。今思えば、その会社の収益の柱は技術者の派遣だった気がします。そこで稼いだ利益で、Webサイト構築と自社プロダクトの製品の組み込みを請け負いでやっている会社で、常駐のデザイナーが1名、エンジニアが1名、プロデューサー1名という体制でした。そこで、プロデューサの補佐として仕事をして、業務内容としては、社内デザイナー/プログラマーへの発注書作成、簡単なWebパーツ作成、外注業者への発注業務、品質管理業務、イベント出展の際のプレゼンなど、広報業務を担当しました。
これはこの当時マジのガチであったやばい会社。事務が17時半に帰っていくのが羨ましかった。眩しかった。今どきこんな会社ないよね。きっと。
Web未経験で就業させて貰ったシステム会社に語った志望動機
高校生の頃からインターネットが好きだったので、これを仕事にしたいと思いました。ホームページビルダーで制作したサイトを過去に運営していた経験があり、〇〇PVあるサイトを管理していました。未経験ですが、インターネットが好きな気持ちは誰にも負けないので、この気持ちを持つ私を御社の業務で貢献させて頂けないでしょうか。
これは割とよく当時使ってた台本。若さでGO。
Web未経験で就業させて貰ったシステム会社で働いた感想
過去に営業経験しかなかったので、技術側とのコミュニケーションで苦労しました。業者との折衝、デザイナー、プログラマーとの折衝と、技術が分からないと話がし辛くいつも上司を通訳に挟んでいて、とても迷惑をかけました。また画面パーツの製作や、企業展のプレゼン資料の製作、転職フェアの説明資料など、作る仕事もあり、深夜残業、休日出勤を何度もしてるのに、全然評価されないという日々が続いて、心が折れました。その間たったの3ヶ月。Webが好きだという気持ちは簡単に砕けてしまいました。ただ、この頃は頭に花畑が咲いていたので、自分に原因がないと思い、もう一回同じ仕事ができる会社に転職しました。
花畑は咲いてないと思うけど、レバレッジ利かしてる分それ相応の覚悟が必要。界王拳は3倍くらいまでにしよう。20倍界王拳ではそう長く持たない。
Web未経験で出版会社に入るとどうなるのか

従業員 | 5名 |
社内常駐 | 5名 |
収益源 | スポーツ系の情報商材、セミナー |
業務 | 品質管理、Web制作 |
保険 | なし |
手取り給与 | 17万円 |
月の平均稼働(普通160時間です) | 200時間 |
就業期間 | 3ヶ月 |
前回の失敗から間髪おかず、今度は出版業で再チャレンジとなりました。この会社はランディングページからの流入で、情報商材を購入させる。購入させたユーザに対してプロを呼んでセミナーを開くというやり方で収益を得ていました。商材のプロデューサ1名、制作(Web)2名、制作(DTP)2名という体制でした。
Web未経験で就業させて貰った出版会社に語った志望動機
これは、システム会社に入った時の志望動機と殆ど同じでした。前回の動機に+技術を身に着けてお金稼げるようになって親孝行もしたいみたいなことを言ったのですが、稼ぎたいか親孝行のどちらかが刺さったみたいでした。
Web未経験で就業させて貰った出版会社で働いた感想
Webの仕事は、とても簡単なバナー作成のみでした。主に何をしていたかというと、既に書きあがっている文章をInDesignで、製本できるデータにしていくという作業と、 Illustratorでのレジュメ作成でした。レジュメも既にレイアウトやどういうパーツを使うかは決まっており、それを組み合わせてレジュメの作成をするというような仕事でした。文章を何度も読み返したり、文字間、整列について何度もやり直しがあったりしながら、何とか作業を進めていましたが、成長スピードが社長の予想より低かったようで解雇されました。こちらも就業期間は3ヶ月でした。ここで、一旦諦めて1年ほど営業に戻りました。プロフィールに書いてある経歴は、再度Web制作会社に入社してからのキャリアになります。
ちょっと残業して圧が高かった。順番が逆だったら、こっち先に受かってたら、また違った未来だったかも知れない。(10倍界王拳だから半年〜1年持ったかも)
Web未経験で、コンテンツ運営会社に入るとどうなるのか

従業員 | 30名 |
社内常駐 | 30名 |
収益源 | 自社Web媒体からの広告費 |
業務 | 媒体ページ作成、バナー作成、特集ページ作成 |
保険 | 社会保険 |
手取り給与 | 19万円(賞与年2回) |
月の平均稼働(普通160時間です) | 180時間 |
就業期間 | 2年 |
営業を一年経験後、Webデザイナーがやりたいと戻ってきました。ここでの経験を経て、エンジニアにキャリアチェンジをしていくのですが、この頃は金銭的な余裕があったのと、景気が少し回復してきていたのもあり、求人の数も多く、前回転職した時よりは良い状況で転職することができました。
自分のWebデザイナーのキャリアはここまででした。が、これ以降の転職で、これまでの経験は物凄く役に立ちました。
ここでの転職の時、WebデザイナーとWebエンジニアに内定貰って、Webエンジニアを選びました。以降ソフトウェアハウス→Sier→独立ってキャリアパスです。
Webデザイナーの末路といえば末路。
Web未経験で就業させて貰ったコンテンツ運営会社に語った志望動機
高校生の頃からインターネットが好きだったので、これを仕事にしたいと思いました。〇〇PVのあるWebサイトを運営していたこと、営業経験で身に着けた顧客目線に立ち会話ができるところを貴社のビジネスで役に立てたいです。また、営業時代に自学習をしており、Photoshopでいくつかデザインを作成してきましたので、この経験も御社の役に立つと思っています。
未経験なりにこの時は、Photoshopの勉強をコツコツやっていました。
実務経験でWeb未経験者に奇跡が訪れる
採用面接が終わった時、技術試験がありました。野菜の画像をおいしく見せる為にどうすればよいかという試験と、媒体ページを作成する際に必要だったtableタグの理解度を測る試験でした。
画像をおいしく見せるのは、システム会社でよくデザイナーが多様していた、レイヤーのオーバーレイ効果を利用して、鮮やかに見せました。tableタグはこの時実は全然理解していませんでしたが、出版社でたまたま教えて貰ったDreamWeaverのセルの追加ショートカットを思い出し、実務試験は、知らないくせにさも「知っている風 」 で終えることができ、内定を貰いました。
副作用として、大体この後地獄になりますが、地獄に挑む覚悟を持って業務と戦おう🔥
Web未経験者がようやく就職できたWeb会社での苦難
この会社は、自分が働きたいと思っていた理想の環境でした。ハイスペックPCの貸与とマルチモニターの貸与、Adobeツールにモリサワフォントとツールは整っていて、業務の内容もWebデザイナーとしての知見を大きく伸ばせるものでした。が、メッキを張って合格したので、上司の期待値との乖離が非常に大きく、分かりやすく失望された挙句、毎週当時の自分には難しい課題を与えられ、採用が失敗だったと周囲に言いふらされ、仕事がやりづらくなりました。
生々しい。怨念200%くらいだけど、良いことも沢山あったよ!
Web未経験者が未経験者ではなくなる時
その会社で3ヶ月が経過した時、稼働は少なくても毎週の課題が達成できないと解雇されるプレッシャーと、その課題に費やす時間が膨大で、心身ともに疲弊していました。これだけやる気の出る条件が整っているのに、前と同じになると思ったときに、良い意味で全てがどうでもよくなりました。自分が生み出す成果に対して、自分で仕事の成果の責任を持とうと思った時に、全てを自責にするという覚悟を持つことができました。その結果、仕事の成果の正解を自分に持つことができるようになったので、解雇されることへの恐怖や、上司への遠慮がなくなりました。この時に自信を持てたんだと思います。ここまででおよそ半年間でしたが、ここから2年間、努力し続ける習慣を持つことができ、画面の作成に関しての仕事は選べるくらいの知見を身に着けることができました。
この覚悟が大きかった。ただ、人や自分への呪いを自分への覚悟だと誤解すると人との強調を極端に嫌うという副作用が自分の場合しばらくあった。どこかで赦そう。全部。
Web未経験よりも、実務未経験で居る方が近道ができる
スクールに行かずに結果自分は回り道をして、職歴を大いに汚しました。しかし、そんなことはどーだっていいのです。この後エンジニアになり、フリーランスとして活躍できていて、会社員としての面倒事もなくなり、気楽にお金を稼ぐことができています。
あなたの人生を切り開くのはあなた自身だ。あなたの夢のために勉強してください。知識、経験は何よりの財産です。Web未経験の方がWebのお仕事で活躍できますように。
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