WordPressとFacebookページの自動連係が難しくなっていたので、情報共有しようと思いました。Facebookとアプリ(プラグイン)の連携には、Facebookとプラグイン同士が疎通できるFacebookの機能(API)が必要になります。ここの連携のハードルが今までより高くなっていました。できないということはないのですが、2018年8月より申請が必要となっています。
INDEX
SNSの自動投稿をWordPressでしようと思ったら
WordPressの投稿をSNSとも連携したいと思い、ググった結果比較的評判の良いSNAP(Social Networks Auto Poster)をインストールしました。
- FBのデベロッパアカウントの取得
- デベロッパアカウントからAPIを利用するための情報取得
- HTTPでのAPIアクセスが禁じられて認証できないのでサイトのSSL化
ここまでやったところで、とりあえず認証できるかなと思ったんですが
If posting to a group, requires app being installed in the group, and either publish_to_groups permission with user token, or both manage_pages and publish_pages permission with page token; If posting to a page, requires both manage_pages and publish_pages as an admin with sufficient administrative permission
グループに投稿する場合は、グループにアプリをインストールし、ユーザートークンでpublish_to_groups権限、またはページトークンでmanage_pagesとpublish_pagesの両方の権限をインストールする必要があります。ページに投稿する場合、manage_pagesとpublish_pagesの両方が十分な管理権限を持つ管理者として必要です
というエラーが出て困りました。manage_pagesとpublish_pages双方のAPIに許可が必要ということなので、これについて調べたところ、Facebookが2018年の8月に利用がこれまでより厳格化されていました。
というわけで、SHIRASAGIという比較的大手のOSSも対応を辞めています。
ルール厳格化の背景
スパム広告(レイバンサングラス)が横行したことや、GDRP(EU一般データ保護規則)が影響していると思われます。Googleも、大手のサイトを優先的に上位表示しだしたので、世界全体で、ネット界の大手Webサイトはコンプライアンスしっかりしなさいよという流れが広がっているのではないかと思っています。なお、ソースはありません。個人の見解です。
Facebookこれまで使えていたAPIを有効にするには?
Facebookから審査を受ける必要があります。Facebookページにビジネスを連携し、アプリの利用目的を記載して承認を受けるという事が必要になります。ビジネスを連携するには、ビジネスマネージャアカウントの取得が必須になります。ビジネスマネージャアカウント取得の際には、 「ビジネスまたは組織の名前と住所が記載された公的書類をアップロード 」が必要になります。
- 営業免許
- 会社設立証明書または会社定款
- ビジネスの納税証明書またはVAT登録番号の証明書
- 電話料金や電気料金といった公共料金の請求書
- 銀行口座明細書
- 事業免許
- 会社設立証明書または会社定款
- ビジネスの納税証明書またはVAT登録番号の証明書
というわけで、書類の準備が必要になったことと、アプリの利用目的をFacebook側に判断して貰うという作業が必要になりました。この審査には、8-10時間かかるそうです。
連携ができるというノウハウ記事が上がっているよ?
2018年8月以降で、連携ノウハウをまとめた記事が上がっていますが、SNAP作成者のnextscriptsは、公式APIでのFacebook連携は、複雑だとしたうえで、公式APIの利用をするならレビューを受ける必要があると注意喚起をしています。なので、現状公式APIを利用してFacebook連携を実現したと言っている記事は、内容が古いものだと思われます。
Setup/Installation: Facebook - Social Networks Auto-Poster
有償の機能を買うことで、連携が容易に行えるそうですが、もうこれについて疲弊したのと、最終的にどの抜け道もダメになりそうなので、自分は手動で連携していこうと思います。