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Prompt Optimizerの表と裏 ― GPT-5で「伝わるプロンプト」を手に入れる


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AIに何かを頼むときに必ず出てくるのが「プロンプト」という言葉。
つまり、モデルに渡す指示文のことです。

私自身あんまりプロンプトにはこだわってなくて、投げかけた質問に対して自分の理解と違う所があればGPTに何度も理解が合うまで尋ねるという使い方をしていますが、これはこれで、自分の認知の範囲内にしか届かないのかなと限界を感じてます。

そんな時に、Prompt Optimizerというプロンプトの改善をしてくれるというOpenAI純正のツールを見つけましたので紹介。

でもその前に…。

Prompt Optimizerは、OpenAI公式からPlayGroundに用意したと書かれてます

we are introducing the GPT-5 Prompt Optimizer in our Playground

https://cookbook.openai.com/examples/gpt-5/prompt-optimization-cookbook


PlayGroundはAPIキーを発行してなくても、アカウントに紐づいたAPIキーで従量課金がされます。
そのロジックで行くと、Prompt Optimizerも有料かも知れません。

👉️ https://openai.com/ja-JP/api/pricing/

ただ、自分はAPIはFreeプランで、クレカも登録してませんが、普通に利用できてます。(APIとChatGPTは課金ラインが別)
さらにPlayGroundを利用するなら、クレカ登録が必要になります。だからOpenAI側がPlayGroundに用意したから無料かもと思ってます。

上記注意を踏まえたうえでURLへ飛べば早速使うことができます!
https://platform.openai.com/chat/edit?models=gpt-5&optimize=true

ボタンひとつでプロンプトが磨かれる

  • 自分のプロンプト(指示文)を貼り付ける
  • 「Optimize」を押す
  • 改善されたバージョンが表示される

たったこれだけ。とても簡単に使うことができます。

簡単に儲かるアイディアを30個ほど出してください

みたいに書いて「Optimize」をクリックすると以下のようになります。

という形に自動で書き換えられます。

意識的にプロンプトを設計しなくても、ちゃんと伝わる形に整えてくれる。
これがOptimizerの価値です。

また違う質問でやってみましたが、こんな感じになりました。UI全体はこんな感じ。

ちなみにここでReview Changesをクリックすると、

どういう意図で変更されたのかが分かって便利です。

💡 もちろん質問内容は本心ではなく、適当です。一切こんな事は考えておりません!

Prompt Optimizerで活躍するエージェントたち

このツールの使い方自体は物凄く簡単なので使い方は以上になりますが、
OpenAI公式の Cookbook にある Optimize Prompts を手がかりに、Optimizerの裏側をざっくり覗いてみます。

要点は 「小さなAIの分業チーム+評価(Evals)」。複数のエージェントが役割分担でプロンプトを磨き、最後にどの案がいちばん良いかを機械的に選びます。

矛盾を探すエージェント

例)「簡潔に要約して」と「できるだけ詳しく」が同居していないかを検出。
👉️ 指示の方向性を一本化して、モデルの迷いをなくす。

形式をチェックするエージェント

例)「箇条書きで」と書いたのに段落になっている、見出しレベルがバラついている…などを是正。
👉️ 出力の“型”を先に整えることで、後工程(コピペ/再利用)をスムーズに。

一貫性を確認するエージェント

例)全体はカジュアルなのに結論だけ急に学術調…といった トーンのブレ を検知・補正。
👉️ 読み手が迷わない文体を保つ。

最終的に書き直すエージェント

例)「1000字前後・初心者向け・会話調・箇条書きあり」のように要件を明確化。

👉️ 他のエージェントの指摘を踏まえて、読みやすくリライトします。

このCookBookは、Agents SDK+Evalsでプロンプト最適化を自作・拡張するための手引きで、
開発者向けに、作り方を提供していますが、これのプレイグラウンドとして、Prompt Optimzierがある感じです。

CookBookより引用

Objective: This cookbook demonstrates best practices for using Agents SDK together with Evals to build an early version of OpenAI’s prompt optimization system. You can optimize your prompt using this code or use the optimizer in our playground!

https://cookbook.openai.com/examples/optimize_prompts

おわりに

プロンプトが書けなくてもどういう方針で書いたら良いのかを指示してくれるツールの使い方と、それを裏で支える仕組みがどんなものかを軽く調べてみました。

せっかくなので利用してみましたが、しっかりプロンプト書くのは大変だなぁという感想です。

個人でGPT使うことが多いからまだプロンプトをしっかり考える必要性を感じたことがないけど

  • 再現性が必要
  • トークンを節約したい
  • 他人指示そのものを共有したい
  • ハルシネーションを回避したい

みたいな要望が出てくると、割と大事なのかなと思いました。

Prompt Optimizerって何?

プロンプトの曖昧さや矛盾をならし、出力形式やトーンまで伝わる指示に整えるための公式ツール。

日本語プロンプトでも効果ある?

日本語のままでOK。長さ・出力形式・トーンなどを指定すると安定度が上がる。

「Review Changes」は何を見せてくれるの?

どこをどう直したか、変更意図を可視化。最適化しようと思ったプロンプトが学習素材になる。

Prompt Optimizerは無料ですか?

わかりませんが、使いまくってます!


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